3月の丸和オートランド那須での練習会の際に、愛用のマサダのシザースジャッキを使ってタイヤ交換しようとしたところ、僕の不注意でバランスを崩してジャッキが倒れてしまい、そのあとからジャッキが本来の高さまで上がらなくなってしまいました。 昨年からジワジワとオイル漏れしていたのをオイルを継ぎ足しながら使っていたのですが、遂にとどめを刺した感じですね。

幸いシザースジャッキを2台持っているので、とりあえずその日はもう一台の元気な方のジャッキを使って作業を行うことが出来ましたが、不調になった方のジャッキをオーバーホールしなきゃなと思っていたところ、その後の新型コロナウイルス関連のバタバタで忘れてしまい、先日お知り合いの綺麗どころのお嬢さんがブログにジャッキのオーバーホールの記事を載せていたのを見て思い出した次第です。


というわけで、某オークションサイトでオーバーホールキットを発注、すぐに発送していただいたので商品を受け取ったら早速オーバーホールを実施。 マサダ(またはKYB)のシザースジャッキのオーバーホールのやり方はネット上に色々情報が出ているのでここでは詳細は省きますが、まずはオイルを抜いてジャッキを分解。

DSC_0003

長年ダートラで使っていると漏れたジャッキオイルと土がこびり付いてかなり汚れているので、この機会にパーツクリーナーをガンガン吹いて綺麗に掃除。 その後シール類をオーバーホールキットに入っている新品に交換し、分解したときとは逆の手順で組み立てたら完成。

DSC_0004

ジャッキオイルを入れたらジャッキアップして降ろしてを2~3回繰り返してエア抜き完了、無事に本来の高さまでジャッキアップ出来るようになりました。(とりあえず後輪まで上がった状態での写真)

DSC_0005

シザースジャッキのオーバーホールも初めての時は色々手間取って半日がかりでしたが、もうこの作業をやるのも2~3回目なので今回はサクサク進みました。

時々ダートラの現場で「マサダのシザースジャッキの耐久性はどうですか?」と聞かれますが、十分にダートラでの使用に耐えうるものだと思います。 僕自身もKYB時代からシザーズジャッキを使ってきましたし、マサダに引き継がれてから随分経ちますが、品質はKYB時代とほとんど変わってませんね。 何年か使っているうちにオイル漏れが酷くなって十分な高さまで上がらなくなった場合でも、こうやってオーバーホールしてシール類を交換すれば概ね元の性能を取り戻すことが出来ます。

そんなに高価な商品ではないので、本気でダートラをやっている選手には2台持つことをお勧めします。  シザースジャッキ1台で片側2輪を上げることは出来ても左右2輪を同時に上げることが出来ないので、例えば練習走行の途中で左右のタイヤを入れ換える場合等は結構な手間がかかりますが、2台あれば左右2輪同時に上げられるのでスムーズに作業出来ます。 また、イベントや練習会の現場で1台がトラブった場合でも、もう1台あれば安心して走行を続けられますよね。